卒業という一つの区切り
ロミノハワイマッサージスクールのライセンス留学コースは8ヶ月間のカリキュラムです。3か月間の学科・実技・アドバンスと5か月間の実習なので、実習期間の5か月が終了するとそれが卒業という一つの区切りになると思いますが、ライセンスを取得したい留学生はその後にOPTが始まりますのでもう数か月は学校に通うことになります。
私の場合
私は5月末から1月末までのカリキュラムでしたが、OPT申請中の2月に入ってからも今までと全く同じようにシフトを出して実習に出ていました。もともとマッサージ未経験だった私は少しでも実習に出て一人でも多くのマッサージ経験がほしかったこと、苦手な手技を克服して得意な手技は磨き、更なる技術の向上を目指したかったことから、8か月のカリキュラムが終了してからもほぼ毎日クリニックに行きました。ただ9か月目からはOPTの審査結果を待ってる状態になりますので「週22時間以上実習にでなければいけない」といった規定はなくなります。つまりOPTの結果がくるまで自由に過ごしてもOKな期間ということです。
今思えば私の「卒業」っていつだったんだろうと思い返すと、やはり8か月で終了という認識は当時ありませんでした。9か月目以降も変わらず引き続き実習に出るつもりでいたので、1月末の時点で一区切りしたことを全く意識していませんでした。
親睦会に感謝
1月末に卒業するという実感を一切持てなかったので、不定期でも週に3回は必ずクリニックで顔を合わせる同期と会える頻度がぐんと減ってしまうという意識もなく。実際2月に入るとなかなか同期とは会えなくなってしまいましたので、ちょっと寂しく思いました。授業の開始日は決まっているのでみんな一緒にスタートですが、OPTの審査は個人差がありみんなバラバラです。
なので今では親睦会パーティーを開催しようと企画してくれた生徒さんに本当に感謝しています。私は17期生でしたが、18期生のカリキュラムが終わる一区切りのタイミングで親睦会がありました。
私の先輩にあたる16期生の懐かしい面々や、新たに入学した19期生、20期生の生徒さん達にも声をかけてくれて約20人ぐらい集まり、皆でご飯を食べたりお酒を飲んだり本当に楽しい会でした。ちょうどそのときに8か月間のカリキュラムを修了したサティフィケートを皆に見守られながらいただくこともできました。
卒業式というものがないので、こうやって改めて同期やクリニックで一緒に頑張っている先輩後輩といった仲間達と集まることで「卒業する」という区切りをつけることはとても大事なんだなと改めて実感しました。
最終日に目標達成
自分の中で本当に「卒業」したのは実習最後の日、日本に帰国する3日前でした。
「300人マッサージをしてからようやくセラピストとしてスタートする。」
これを聞いたときからこの実習期間で300人にマッサージしようと目標を掲げていましたが、怪我をしてしばらく実習に出れない期間があったのでほぼ諦めていました。
そんなとき、インストラクターの先生が「ハンズオン300時間を達成させたらどうか」と私の背中を押してくれました。ハンズオンとはお客様にマッサージをした時間数のことです。単純に1人1時間なら300時間は300人になりますが、90分コースもあるので300人にはなりません。でもハンズオンの時間はサティフィケートに記載されるよと言われたので、滞在残り1ヶ月をきったタイミングでギリギリでしたがハンズオン300時間を達成できるよう急遽目標を設定しました。
実習最後の日
この日も朝からラストまでのシフトだったので4名のお客様をマッサージさせてもらいました。最後のお客様はアメリカ人男性のお客様で、つたない私の英語でしたがそこそこコミュニケーションは取れたと思います。最初と最後のお客様はとても印象深い思いがあります。
そしてこの日に300時間を超え、総トータル304時間でハンズオンを達成することができました。
クリニックの最後の後片付けまでしてオフィスへ階段で向かう途中、大きな虹が見られました。8階にオフィスと教室、7階と6階に実習をしているハワイマッサージクリニックが入っており、エレベーターを使うと時間がかかるので普段の移動は非常階段を使っています。これまで何百回上り下りしたか分からないほど行き来したそこから虹を見たのは初めてで、そしてそれが最後となりました。虹にもハンズオン300時間達成の祝福をしてもらえたようでとても嬉しい最高の最終日となりました。
まとめ
指圧やホットストーン、チェアマッサージなどのアドバンスコースはそのクラスが終了するたびにサティフィケートをもらったので「終わり」ということを実感できます。では実習の場合はいつが終わりなのか。「この日が最後」という日は生徒さん自身で決められます。もっとお客様への施術時間を積んで練習したい、経験したい、そう思えば滞在期間内はいつでも実習に出て頑張ることができるんです。貴重なハワイでのロミロミ留学期間、その時々の場面で起こる出来事をしっかりと理解して、意識して思う存分やりたいことに前向きに取り組んでいただき、後悔のない留学生活を過ごしていただきたいと思います。