ハワイ州のマッサージライセンスを取得するまでのステップにおいて、日本から留学してくる留学生にとって重要な手続きとなるのがOPTの申請です。
Optional Practical Trainingの略。学生ビザで就学している学生が専攻している分野と関連のある職種で、プログラム終了後に企業で実地研修を行うものです。
つまりマッサージ関連のインターンシップが出来るということですが、実習の延長のようなイメージです。ロミノハワイマッサージスクールではOPTは2か月間と決まっています。
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ライセンスを取得するために必要なOPT
なぜOPTを申請しなくてはならないかというと、OPTが受理されるとSSNとEADカードが取得できるのですが、これらがライセンスを取得する上で必要不可欠なものになるからです。
【SSN】
Social Security numberの略でアメリカの社会保障番号。給料の支給を受けるときや税金を支払うときなどに必要な個人を特定する9桁の番号で、日本のマイナンバーのようなイメージ。ちなみに一度取得すると一生その番号は保持できます。
【EADカード】
Employment Authorization Documentの略でアメリカの労働許可証。このカードの有効期間内であれば、合法的にアメリカでの就労が許可されます。
ハワイ州のマッサージライセンスを申請するためには、アメリカで合法的に働ける許可がおりていること、働いてお給料の支給を受けたり納税することができること、どちらかだけではダメでこの二つの資格を持っていることが大前提になるわけです。
ライセンステストに合格すると送られてくるライセンス交付のための申請用紙には、SSNなどを記入する欄があります。就労が許可されていない学生ビザで入国する留学生は、SSNとEADカードを持っていないとライセンスが取得できないのでOPTをする必要があるということです。つまりライセンステストに合格するだけではライセンスは取得できないということですね。
個人差があるOPT申請
そんな留学生にとって重要なOPTですが、申請期間は60日から90日が目安で、費用は530ドルから1020ドルと、人によって個人差があります。
なぜ違う??
この違いはOPTを申請するときに必要な書類の一つ、「I-94」に記載されている滞在期間によります。
私たち外国人が非移民ビザ(M-1ビザも対象)を取得してハワイへ入国するとき入国審査に必要な出入国記録の為の用紙で、ビザの種類やいつまで米国に滞在できるのか等が記載されています。2013年にデジタル化されたので現在は入国時の本人によるI-94の提出手続きは必要なくなっています。
I-94はハワイ入国後オンラインからいつでも取得可能で、ここに記載される滞在期間は入国審査の際に決められるもので個人差があります。この期間が1年だった場合はOPTの申請のみで大丈夫です。1年未満だった場合はOPTの申請と滞在期間も延長しなくてはなりません。
クラスメイトは12か月や9か月とまちまち、私は10か月弱と微妙なところでしたので、OPTの申請だけでなくOPTをするために滞在期間の延長も申請しなければなりませんでした。
申請のタイミングと費用
I-20に記載されている8か月間のプログラムが終了する60日~90日前から申請が可能で、費用は以下の通りです。(※2019年1月時点。)
- OPT申請費用530ドル
- OPT申請+滞在延長申請(490ドル)=1020ドル
OPTだけの申請は90日前で費用は530ドル、滞在延長も申請する場合は60日前で費用は1020ドルになります。
申請に必要なもの
申請書類一式
学校側からOPT申請のための書類一式セットをもらいます。私の場合60日前の申請なので、そのタイミングになったら学校側に依頼をしました。現在はそのタイミング頃にOPT説明会が開催されるので必ず出席することをオススメします。
顔写真
私は知り合いが持っているデジカメで撮影してもらいましたが、ウォルマートなどで証明写真を数ドルで撮ることができます。
預金残高証明
OPTはインターンシップですが、有給とは限らないのでOPTをする間2か月分の生活費などが賄える証明として6000ドル以上が目安の預金残高証明も必要です。私はハワイ現地で銀行口座を開設し、そこに生活費を入れていたので、ハワイで預金残高証明を取得しました。OPT申請には発行されてから1か月以内のものが必要です。
※私が留学していた2017年から2018年当時の情報です。2022年10月時点では「OPTの申請時期からOPTを終了し、帰国するまでの生活費が賄える証明」として1万ドル程度の金額が必要になっています。発行日についてもあくまでも目安で特に厳密なルールはありませんので、最新情報はその都度お問い合わせくださいませ。
残高証明をセントラルパシフィックバンクで取得する場合
銀行名 | Central Pacific Bank WAIKIKI BRANCH |
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住所 | 333 Seaside Ave #160, Honolulu, HI 96815 |
営業時間 | 月曜-木曜 8:30~16:30、金曜 8:30~18:00、 土曜 9:00~13:00 |
電話番号 | 808-971-3277 |
ホームページ | https://www.cpb-jp.com/ |
私はセントラルパシフィックバンクのワイキキ支店で開設していたので、そこへ電話で問い合わせをしたところ窓口で15分ほどかかり発行手数料は15ドルと説明を受けました。
6000ドルの金額はあくまでも目安で多ければ多い方がいいとのことだったので、私はまだドルに変えていなかった日本円をなるべく良いレートの日を狙ってドルに両替し、残高を増やそうとしました。
銀行窓口で両替したばかりのドルを入金し、その場で預金残高証明も欲しいことを伝えると、今日発行される証明書の金額は昨日の金額になり、今入金した金額がオンされた証明書が欲しいのであれば翌日にまた来るよう言われました。そこは確認不足でしたが仕方ないので、私は翌日に銀行へ出直しました。学校の目の前という便利な立地にあるセントラルパシフィックバンクにして良かった、、とつくづく思います。
今度は日本語デスクに行き、預金残高証明がほしいことを改めて伝えると、IDを提示するだけで5分もかからずその場で発行してくれました。日本で預金残高を取得したときは2週間前後の時間がかかり郵送だったので、日本の銀行と比べて物凄いスピード感に驚きました。当たり前のことかもしれませんが、ハワイで英語の残高証明を取得することはこんなにも簡単なことなんだなと、ちょっと拍子抜けでした。
既に十分な預金が入っているのであれば問題ないですが、私のようにOPT申請に向けて金額を増やしたい場合は一度の手続きでは済まないので少々面倒です。申請準備は時間に余裕を持って不備のないよう慎重に進めることをおすすめします。