教室での授業が終了すると、いよいよ実習が始まります。実技の授業では最終段階の仕上げとして60分、90分のコースを通しで練習します。私達のクラスは3人と少人数でしたので、自分達の友人などにマッサージモデルの協力をしてもらい最後の仕上げを行いました。いつも一緒に練習しているクラスメイト以外の人をマッサージするのはとても緊張感があり、実習前のとても良い練習になりました。実習を行うのはロミノハワイマッサージスクールが運営している、ハワイマッサージクリニックというサロンになります。
ブログの内容
Hawaii Massage Clinic
サロン名 | ハワイマッサージクリニック |
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所在地 | 334 Seaside Ave #701, Honolulu, HI 96815 |
営業時間 | 9:30~17:00 月曜日-金曜日 |
電話番号 | 808-551-3973 |
ホームページ | http://lominoclinic.com/ |
実習期間は約5か月間
場所は同じ建物内で教室&オフィスのすぐ下の階にあり、何かあればすぐに先生が駆けつけてくれるので安心して実習に取り組めます。
いよいよこれから約5か月の長い実習が始まりますが、実習とはいえお客様が予約をして来店するハワイマッサージクリニックというサロンで、お客様はお金を支払ってロミロミを受ける。この環境にはドキドキです。お客様のお出迎えからその日のご体調を伺い、お会計、テーブルへご案内、、やはり教室での練習とクリニックでの実践とでは異なりました。実技の授業ではロミロミやマッサージだけでなくこのようなお客様応対もしっかり練習するので緊張はしていたものの、なんとか無事スムーズに進めることができました。
初めて担当するお客様
私が初めて担当させて頂いたのはリピーターでご年配のご夫婦でした。とても優しい感じの雰囲気で、私もリラックスして対応することができました。
リピーターの方はこれまでの来店記録、過去のSOAPをマッサージ前に確認します。
SOAP(ソープ)とはカルテのこと
座学の授業で学びますが、
- (主観:S)どこが凝っているのかお客様のご要望を伺い
- (客観:O)ファーストタッチで感じたことから
- (評価:A)それに対してどのようなマッサージを行ったか
- (計画:P)今後どのようなことをしていけば良いか
これらを担当した実習生が書き止める記録、カルテのようなものです。
以前クリニックに来店されたことのあるリピーター様は過去どのような記録が残っているのか、このSOAPを確認してからお客様を迎えるようにします。
どのような体型の方なのか、強めの圧がお好みなのか、特筆すべき場合はベッドの高さはいつも通りで大丈夫なのか考えます。Hairyの記載があればオイルの量は足りるのか、少なければいつも以上に補充しておいたり。自分は初めて会うお客様でも過去の記録を確認することで事前の準備をすることが出来ます。
先輩とペアでマッサージ
カップルのお客様なので、実習生もペアで対応します。一緒に担当することになった先輩実習生は、日本セミナーに参加され留学まで私がサポートし、何回か学科の授業でも一緒だった先輩とでした。初めましての実習生ではなかったのでとても安心できました。
初めての男性
ペアで入るその先輩は、男性と女性どちらが良いかと私に聞いてくれました。
実はその時点でまだ一度も男性をマッサージしたことがなかったので、やっぱり慣れている女性の方がいいな、、と保守的な考えが一瞬過ぎりましたが、早く慣れて様々な体格の人をどんどん経験した方が良いなとすぐに気持ちを切り替え、男性を担当させて頂くことにしました。
ペアで入る場合
始まりと終わりのタイミングを一緒に合わせるようにします。それも初めてのことでしたが、合図など分かりやすく目配せをしてくれました。
マッサージが始まって練習通り、ある程度手技が進んだところで力加減を確認したところ、もっと強くても良いと言われたので、汗だくになりながら更に圧を入れていきました。
その後、何度かお体がピクピクされたので大丈夫かお声をかけても反応がなく、次第にイビキをかき始めたので、「あぁ、眠っているのか」と分かりました。そういえば過去のSOAPにマッサージ中はよく眠られると記載があったことを思い出しました。
SOAPはお客様が来店された数だけあります。一番最近の内容だけではなく、もっと前のデータも全てゆっくり隅々まで確認する時間を持とうと次回からの勉強になりました。
初めてのマッサージを終えて
お水をお出しして、マッサージ終了後の注意事項などご説明します。お疲れは取れたか感想を伺ったところ、気持ち良く寝てしまったと笑顔で仰って頂きとても嬉しかったです。そして初めてのチップもいただけました。お客様に喜んで頂けて自分自身も幸せになり、それでお給料がもらえるなんてこんな素晴らしい仕事はないと、以前話していたセラピストさんの言葉を思い出し、本当にその通りなんだなと実感しました。
あっという間の初日
初めてSOAPを書くことにも四苦八苦しましたが、マッサージテーブルの掃除や片づけ、次に備えてシーツなどのセットアップ。その後2名のお客様もマッサージして、初日は3名のお客様をマッサージすることができました。そのお合間にお昼ご飯を食べたりしてると1日があっという間に終わりました。
クリニックに降りるまでは正直、お客様を施術していない時間は持て余してしまうんじゃないかなと思っていましたが、そんなことは一切ありませんでした。
常に次のことを考えながら動かなくてはならないし、予約の合間に備品の整備やシーツの洗濯、またオープン&クローズ時の掃除と本当にやることはたくさん有ります。これがサロンワークというものか、と未経験の私にとっては全てが勉強になりました。
目標を立てて実践する
長い実習は始まったばかりですが、私は最短でライセンステストを受けるという最初の目標を掲げました。その為にはできるだけ早くたくさんの実習時間を積む必要があります。それに向け頑張り過ぎて体調を崩さないよう細心の注意を自身の体に向け、自己管理も怠らないようにしないといけません。筋肉の働きや機能をしっかり復習・理解し、基本の手技をもっと筋肉を意識しながら行えるようになった上で、アドバンスで更に様々な手技を習得し、お客様のご要望に応えられるようなセラピストを目指そう!と心に決めたクリニック初日でした。