ロミロミ留学の授業内容

ロミロミマッサージを学ぶ|実技クラス後半

ロミロミマッサージ

いよいよロミロミマッサージを学ぶ実技の時間がやってきました。オイルマッサージの基本はスウェディッシュマッサージなので、その基本を全て習得し、理解してからロミロミマッサージを学ぶステップとなります。今までロミロミマッサージを受けたことしかない私はスウェディッシュマッサージも十分気持ち良いと感動していましたので、一体ロミロミはどのような手技になるのか、果たしてあの気持ち良いロミロミが自分でできるようになれるのか、期待と不安が入り混じりつつロミロミの授業に臨みました。

ロミロミマッサージとは

ロミロミの意味・ルーツを学ぶ

まず最初にロミロミとは、そのルーツを簡単に学びます。
ハワイ語で「ロミロミ」とは、「揉む、マッサージする、手の平で伝わる愛情」という意味があり、一般的に知られるハワイアンマッサージ、ハワイ伝統のマッサージ療法のことになります。

ハワイ語で「カフナ」、マスターや聖職者、神官や医者といった様々な分野の専門家でその道のスペシャリストのことになりますが、ロミロミマッサージを専門とするカフナもいました。

ロミロミマッサージは古代ハワイアンにとって特別なものだったそうで、そのカフナと呼ばれる人々の家ごとに代々伝わる門外不出の癒しの技で、身体だけでなく精神的な苦痛までも和らげようとお祈りしながらロミロミマッサージを施したそうです。王族しか受けられないマッサージだったという話しも聞いたことがあります。

ハワイ州の法律で、ハワイアンマッサージは体の表面を手や腕、肘や足を使い摩擦する、なでる、叩く、押す、揺らす、こねるといった方法が含まれる治療を行うといった内容が定義されているだけで、その様式は様々にあるそうです。

またハワイ語で「マナ」、自然界の神聖な気、エネルギーやパワーといった意味をもつマナを感じて体に取り入れ、クライアントに伝えながらマッサージをしていくというスピリチュアルな部分もロミロミはあります。なのでハワイの自然や文化、その歴史など全てに感謝をしながら愛情を込め、敬意と謙虚な気持ちを持って大切に行うものだということを予め学びます。
マッサージを始める前に精神統一して、お客様と自分自身の呼吸を整えながらお祈りすることはとても大事な儀式の一つなんだと分かりました。

ロミノメソッド

ロミノハワイマッサージスクールのロミロミはハワイ島で伝えられてきたスタイルを基本に、メディカルマッサージやリンパドレナージュといった近代的な要素を取り入れた独自のロミロミです。その基本は3つのポイントがあり、正しい姿勢を保ち、ゆっくりしたスピードで一つ一つ丁寧に行い、深いゆっくりとした呼吸を心がけることです。

簡単に座学でロミロミを学んだら、ハンドアウトを見ながら最初の手技を始めていきます。
まずはシーツの上からほぐし、触診していくことでクライアントの体の状態を確認する作業になり、両手で背中、臀部、下肢と上から順番に行います。臀部のポイントに入れるのが難しく最初は苦労しましたが、このほぐしだけでけでも十分気持ち良く、ほぐしの手技を増やせればドライマッサージをすることもできます。スウェディッシュに比べてオイルマッサージ前のほぐしが入念だなと感じました。

ロミロミマッサージの手技

次にオイルを塗布していき最初の基本手技、エフララージになりますが、エフララージだけで「すごい!」と感動した記憶が鮮明に強く残っているほど、スウェディッシュマッサージと比べて圧倒的に筋肉へのアプローチを追及している手技でした。

感動して先生のデモンストレーションを見入っていると、次の手技で一体何が始まったのか頭が着いて行かず、絶叫に近い声が止まらないほど施術者の全身を使ったダイナミックな動きが始まりました。ハワイの波のように強弱があり、ときにフラダンスを踊っているような動きになり、先生のデモンストレーションにとても魅了されてしまいました。

ロミロミほどマッサージテーブルの高さにこだわるマッサージはないだろうな、と今では思います。施術者の体重を使って強い圧をかけていくので、施術者とクライアント、両方の体格をみて適切なテーブルの高さに調整することがとても重要だと分かりました。
私達クラスメイトの人数は3人と少ない方でしたが、それこそ三者三様の体格でどの人とペアになっても勉強になりました。

実践的なロミロミが学べます

スウェディッシュの約2倍の手技数で3倍以上の時間をかけて学ぶロミノハワイマッサージスクールのロミロミマッサージは、全ての手技においてどこの筋肉にアプローチするためのものなのか目的が明確で、並行している学科の授業で学ぶ骨格筋や神経、リンパの流れなども意識して行っていくので、本当に実践的なマッサージを学んでいるんだなと実感できるものでした。

実技の仕上げは全ての手技を通しで60分、90分と決まった時間内で行いますが、2組に分かれ同時にマッサージができるよう、人数が奇数だった私達のクラスではモデルさんを外部の人から用意したりもしました。
ときにはロミノハワイマッサージスクールの卒業生に来ていただいたり、四十肩という症例をお持ちの方やうつ伏せが苦手なお友達など、これまでクラスメイトとしか練習をしたことがなかったのでとても緊張しましたし、勉強にもなりました。

まとめ:大変だったこと

スウェディッシュマッサージを覚えることにも苦労しましたが、手技数が多く難しい手技もたくさんあるロミロミは更に大変で、手技の順番など間違いなく且つ時間内に終わらせることにやはり苦労しました。

余談

あるとき、ロミロミセラピスト歴約10年のお友達とランチに行ったときに教えてもらいましたが、手技の順番を覚えるというよりは、一つ一つ体の部位、そこにある筋肉を順番にほぐしていくという意識でやると覚えられるそうです。確かに、大体手技の順番はその流れになっているので自然と覚えられるし、もし飛ばしてしまい順番が逆になってしまっても焦らず自然な流れで入れることができるなと感心しました。

基本のロミロミを全て習得したら、次は上級のアドバンスコース、アドバンスロミロミがあります。効果的で時間も短縮できるほぐしや更にダイナミックに筋肉にアプローチする手技、基本ロミロミの実技内では追及しきれなかった体の部位へのアプローチ方法やストレッチなど、とても為になる手技ばかりでした。全て流れになっているわけではないので、自分が気に入った手技やお客様の症状によって取り入れたいときに加えられる、即戦力になるような内容でした。
アドバンスコースはクリニックでの実習を並行して行うので、午前中に学んだ新しい手技を午後の実習ですぐにお客様で実践して練習することができて本当に勉強になりました。

ABOUT ME
Satoko
2014年からロミロミ留学アドバイザーとして仕事をしてきました。皆さんにロミロミ留学の魅力をお伝えしているうちに私自身もロミロミ留学をしたいと思うようになりハワイ留学を決断し、2017年から2018年の約1年間ロミノハワイマッサージスクールへ留学してきました。現在は日本に戻ってきてアドバイザーとして実体験をもとに相談に乗らせて頂いたり、アドバイスをさせて頂いています。
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