ハワイの伝統的なマッサージはオイルを使ったロミロミマッサージですが、日本を代表するマッサージは指圧になると思います。
指圧とは？
東洋医学では体内を循環する気の通路を「経絡」と言い、経絡上にある「気」が体内に出入りするところを「経穴」、一般的に「ツボ」と言うそうです。
気は生命活動の基本となり絶え間なく全身網目のように循環しているものですが、もしそれが滞ってしまうと内臓の生理機能が低下してしまうため、指圧マッサージをすることで全身の気や血流の流れを整え、免疫力や自然治癒力を高め、病気の予防や健康な体作りを目指します。
日本では、指圧は国家資格となります。指圧師免許がないと指圧業としてマッサージは出来ません。専門学校で3年間しっかり勉強し、厳しい国家試験にパスしてようやく指圧マッサージができます。
ハワイで学ぶ指圧
ハワイではロミロミと同じ、マッサージという大きなくくりの中の一つとして捉えられるため、ハワイ州のマッサージライセンスを保持していればハワイで指圧マッサージを施すことができます。
ロミノハワイマッサージスクールのアドバンスコースで受講する指圧クラスは5日間となりますので、学べる内容は基礎中の基礎の一部になると思いますが、それでもオイルマッサージだけしかできないよりも服を着たままできるドライマッサージもある程度の手技を習得しておいた方が、いろいろなお客様のニーズに対応できるようになります。ご高齢の方や寒い日本の冬では服を脱ぎたくないというお客様もたくさんいらっしゃると思います。
手技の幅を広げて必要とされるセラピストになる
お客様に必要とされるセラピストになるには、様々なリクエストに対応できるセラピストが条件の一つだと思います。手技の幅を広げるためにも、アドバンスコースではロミロミ以外のマッサージに挑戦できる良い機会です。
指圧の予約が入ることも
生徒運営サロンであるハワイマッサージクリニックで長い期間の実習を行いますが、そちらのメニューにはロミロミしかありません。それでもドライマッサージや指圧をリクエストされるお客様はたまにいらっしゃり、実際に私も担当したことがありました。90分のコースをオイルマッサージのロミロミではなく指圧をリクエストされた時にはもうどうしようかと思いましたが、事前の予約の段階で分かっていたので心の準備はできました。指圧のハンドアウトを見返してツボの位置やマッサージの順番などを頭に再度叩き込み、週末に友達と指圧マッサージの練習をしたりして迎えた予約当日。何とか乗り越えマッサージが終わってお客様に感想を伺うと、気持ち良かったと笑顔で言っていただけたときは本当に嬉しかったです！
ひたすらロミロミをやっていると、せっかくアドバンスコースで習った手技を忘れてしまい勿体ないです。例えば毎週テーマを自分で決めて、今週はロミロミに入る前のほぐしで指圧をたくさん入れてみよう！とか、最後の仕上げのときにフェイスマッサージも入れてみよう！とか。アドバンスコースで習った手技をどんどん実習で取り入れて、是非自分のものにしてください！
応用できる指圧の知識
全身にあるツボの代表的なものや、そのツボを刺激するとどのような効果があるのかなど学んでいきます。不眠や頭痛、肩こりや腰痛、疲労などの万能のツボなどもあり、知れば知るほど面白くなっていきます。ある程度主要なツボを覚えておけばいろいろなマッサージにおいても応用できるので、どういった目的を持って自分がその筋肉にアプローチをしているのか、考えながらマッサージができます。
授業では実技がメインです
座学でしっかりとツボを理解してから実技に入ります。ポイントとなるツボを親指で押圧していきますが、ただ押すだけではなく、圧をかける方法や加減、速度などの基本となる手技をしっかり学び、安定した姿勢で腰や腕に負担がかからない効率の良い施術を習得していきます。
5日間のうち、最初の数日は床にマットを引いて実技を行いますが、後半の数日はマッサージベッドで行います。実習で指圧をするときはマッサージベッドでの施術となりますので、ベッドで行う指圧を学ぶことができます。
指圧って気持ち良い！
ちなみに初めてモデルとして「指圧」をこのクラスで受けましたが、とても気持ち良い！！ということも実感できました。ピンポイントで押されるから面で流していくオイルマッサージに比べて痛いんじゃないか、というのが指圧を受ける前から持っていた先入観でしたが、圧は加減もできるししっかり効く「ツボ」に入っていくので、痛いどころか本当に気持ち良くて大好きなマッサージの一つとなりました。
